牡蠣の育て方。シングルシード方式だと形をそろえやすい。
さて、そのシングルシード方式、前回はなしたカルチ式と違うところは、牡蠣の稚貝が1つ1つバラバラってこと。
カルチはホタテの貝殻に20~30個程度ついているものを海に漬けて育てるのだが、1個ずつばらばら。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=393x1024:format=jpg/path/se93c73cda3579319/image/i5e4dcd08a97fd013/version/1450181019/image.jpg)
こんな感じで研究所で育てられている。
最初は小さすぎて砂粒のよう。
これらはある程度の大きさまで研究所で育てられ、そのあとに生産者に渡り養殖が始まる。種はまあまあ高いってさ。
カゴの中に入れて海に垂下するのが一般的だ。
カルチのように密集して他の牡蠣に干渉されにくいのが特徴だが、コロコロとカゴの中で転がるので同じ海で育てても少し成長が遅くなるようなの。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=492x1024:format=jpg/path/se93c73cda3579319/image/ie6091c272607c968/version/1450181494/image.jpg)
さて、日本で初めてシングルシード方式を始めたのは北海道の厚岸。オーストラリアへの視察を重ね、1999年に厚岸町カキ種苗センターができた。
これは厚岸湖に昔からいた原種の真牡蠣の復活のためである。
(厚岸湖の真牡蠣は1度ほとんど絶滅している)
そこでできたのが、あの有名なブランド牡蠣「カキえもん」なのだ。
そんな歴史を感じながら食べるカキえもんはまた格別!!
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