真牡蠣の一生

卵と精子が海中で出会って・・・

海中受精をした後に、プランクトンとして2週間程度、海中浮遊生活をします。その間は繊毛を使い運動能力を持ちます。牡蠣の一生のうち、泳げるのはこの時だけ!!

殻ができた状態をD型幼生(約70μm)といい、ここからプランクトンを摂食し始めます。

270μm以上になると足と目が表れ、付着場所を探します。

無事に、岩などに付着できた牡蠣は、その場所で一生を過ごします。

 

 



付着

付着後すぐに足と目はなくなってしまいます(!)

自然に付着したものは、こんな感じです。牡蠣殻やほかの貝殻、コンクリートや岩など白っぽいものに付着します。

(※写真はオハグロカキ)

養殖するときは、このころに貝殻等のコレクターを、海に浸けて、種を集めます。

牡蠣は動くことができないので、1度付着すると、その場所で一生をすごします。



成長→産卵

海中のプランクトンを食べてどんどん成長していきます。

たっぷりと栄養(グリコーゲンが増える)を蓄えて、水温があがると産卵をはじめます。

産卵は地域によりますが4月~6月頃。

1度に大量(約200万個)の卵・精子を放出します。

 

産卵にエネルギーが使われで一気に身が痩せます。

「水ガキ」と呼ばれ、食べるとしょっぱくて薄味です。